過去の一枚

以前撮影した一枚です

  • 「ホームライナー沼津2号」・清水~興津・第三興津踏切

    東海道本線 清水~興津にて

    連休2日目、5:30にゴミ出しで目覚めると天気は晴れ。
    Twitterで66レに27号機が入っていたと知り、米神に行けばよかったと軽く後悔する。
    せっかくの晴れ間を活かすべく、この日も興津界隈へ出掛けることにした。
    昨日失敗したホームライナーをリベンジするべく、昨日と同じ場所に向かった。
    興津駅の神戸方にある第三興津踏切、200㎜前後で撮ろうとすると切り位置付近に影が落ちる。
    手前に引っ張るか奥で切るかと好みが分かれるが、個人的に先頭車の中程に影を掛けたくないので後者を選択。
    昨日は背景にあるポールを隠そうと少し引き付けたら、影を踏んでしまった。
    今日は連写速度優先で7Dを選択、現着後すぐの本番だったのでAIサーボにピントは任せた。
    イラスト付きのヘッドマークを掲げ、6両編成の373系が颯爽と駆け抜けていった。

    踏切を渡る地元のお爺ちゃんに「兄ちゃん昨日も来てたなぁ」と笑われたのはご愛嬌。
    (EOS 7D Mark II + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 7月22日「5086レ」

    「5086レ」・興津~由比・EF65-2117
    「5086レ」・興津~由比・EF65-2117

    東海道本線 興津~由比にて

    3:50起床、東の空に雲の姿が見当たらない。
    眠い目をこすりながら、今シーズン初の薩埵峠のS字カーブへ行くことにした。
    本来なら6月~7月初旬のうちに訪れたかったが、休みと天気がシンクロせず断念。
    梅雨明け後初めての休日、駿河湾に浮かぶ朝日を期待しながら国1バイパスへと向かう。
    最初のターゲット・サンライズは地平線に湧いた薄雲で露出が上がらず。
    少し太陽高度が上がると、しっかりとした夏の朝日が線路を照らし始めた。
    大型トラックが並走しないことを祈りつつ、もう1つの狙いである5086レを待つ。
    運良く国1バイパスの流れが途切れたタイミングで、洞トンネルを抜けたEF65の姿が見えた。

    この立ち位置は天地のバランスが難しい。
    見返してみると、もう少し上に振っても良かった気がする。
    次回は国鉄色の姿を記録してみたい。
    (EOS 5D Mark IV + EF200mm F2.8L USM)

  • 「13列車」・塩郷~下泉・南海ズームカー

    大井川鐵道 塩郷~下泉にて

    この日はEL急行の運転日、非番で空を見上げると雲一つ無い快晴だった。
    過去の相性が悪いEL急行、まともなカットがないため眠い身体に鞭打って撮影へ出掛けることにした。
    抜里の定番踏切に着くと先客が数名、渋い茶色の電気機関車は人気らしい。
    背後の茶畑には霜取り用のファンがあり、車体で隠すためにローアングルで構えてみた。
    が、これが仇となりライブビュー撮影をしたところ見事な切り遅れ。
    明けの回らない頭ではタイムラグを考慮していなかったらしい。
    何のためにここへ来たのか分からなくなり、自分の未熟さに呆然と立ち尽くした。

    せっかく晴れていて何も成果無くして帰るわけにもいかず、その後は井川線へ転戦した。
    夏至も近くなったこの時期なら、夕方の208列車もアプト区間で日が当たる。
    ひとまず一枚抑え溜飲を下げ、帰宅しようと時計を見ると17時過ぎ。
    日の入り時刻は18:54、塩郷付近なら遅い時間まで線路に日が当たる気がした。
    下り13列車の塩郷発車は17:51、もしかしたら撮れるかもしれない。
    幸い西の空に雲の影はなく、塩郷付近のカーブへやって来た。
    恐らく次の列車はズームカー、日没間際で半面光が期待できるはず。
    18時少し前、この日最後の斜光線を浴びて老兵が姿を現した。
    (EOS 5D Mark IV + EF300mm f/2.8L IS II USM)

  • 「14列車」・田野口駅・南海ズームカー

    大井川鐵道 田野口駅にて

    雨降りの休日、しっとりとした新緑を求めて川根路へ出掛けた。
    この日はSL列車が復活しており、下りの101列車を地名の踏切で狙った。
    沿線随一の勾配区間のため高確率で煙が期待でき、雨の日らしい白煙を上げて走り去っていった。
    その後土本・沢間周辺で井川線を撮影しつつ、帰り際に田野口駅へ立ち寄ってみた。
    日の長い時期の夕方・晴れてる日なら下泉寄りの道路から駅入線の姿を妖艶な光線で狙えるお気に入りのポイント。
    この日は雨が降っていたので、ホーム屋根下から駿河徳山方を望むSカーブで構図を整える。
    通りすがりの千頭駅で確認した次の14列車は運良く丸普マークの元南海車。
    近くの踏切が鳴り、カーブの先からズームカーがゆっくりと近付いてきた。
    雨に濡れた前照灯が一層映え、晴天下とはまた違った姿を見せてくれた。
    (EOS 7D Mark II + EF300mm f/2.8L IS II USM)

  • 「ふるさと雷鳥」・敦賀~南今庄・北陸トンネルバック

    北陸本線 敦賀~南今庄にて

    高1のGW、ムーンライトながらに乗って後輩と撮影旅行に出掛けた。
    あいにく空いていたのがセミコンパートメント席のみで、若干気まずい相席の中で一夜を過ごした。
    米原で北陸線に乗り換え、敦賀の1つ先・南今庄で下車した。
    駅から少し敦賀方に歩くと北陸トンネルの出口があり、望遠レンズでトンネルを飛び出してくる姿を捉える事ができる。
    この日は489系金沢車を使用した臨時の「ふるさと雷鳥」が運転されるとあって、沿線には多くのカメラマンが見られた。
    この撮影地、トンネル出口に列車が近付いてくると轟音が響くので列車の接近が分かりやすい。
    暗闇の先に特徴的なボンネット顔が浮かび、無事写し止めることができた。

    当時は「臨時」ではなく「雷鳥」ヘッドマークを掲げてくれたらと思っていたが、今見返すとこれはこれで貴重な姿かもしれない。
    「雷鳥」引退から10年、すっかり足が遠のいてしまった北陸路をまた再訪したいと思う。
    (EOS 30D + EF70-200mm F2.8L USM)

  • 「5086レ」・根府川~早川・EF65-2127

    東海道本線 根府川~早川にて

    御殿場線経由の甲種輸送が実施されたこの日、深夜の新松田駅には多くのカメラマンが集まった。
    小田急線のホームに佇むEF65、とても珍しい新鮮な光景だった。
    そのまま下道で帰ろうかと考えたが、GPVを見ると明け方の西湘地域は快晴の予報。
    せっかくなので、米神地区へ5086レを狙いに寄り道することにした。

    定番のカーブに到着すると、頭上にはオリオン座が煌々と輝いていた。
    終夜運転の疲れからしばしの仮眠、目覚めると相模湾越しに東の空が明るくなってきた。
    同じく早朝から構える同業者の方曰く、今日の5086レは「カラシ」こと2127号機らしい。
    「カラシ」とは個人的に相性が良いのか、特に調べなくても巡り合う。
    早朝の素晴らしい光線を浴びて、米神のカーブをゆく姿を捉えることができた。
    (EOS 5D Mark IV + EF300mm f/2.8L IS II USM)


  • 「5087レ」・金谷~菊川・EF65-2089

    東海道本線 金谷~菊川にて

    勤務の都合から、珍しく5連休となった4月下旬。
    緊急事態宣言が発令され、実家に帰るわけにもいかず県内で大人しく過ごすことに。
    テレビすら無い寮室に引き篭もっていても気が狂いそうになるので、人混みを避けつつ近場へ出掛けることにした。

    転勤してからよく通うようになった東峰踏切、朝方の貨物列車を順光でお手軽に撮影できる。
    先に通過する3071レは定番の横構図で撮影、8時頃通過する5087レは茶畑を手前に配して縦構図で構えてみた。
    塗り替えが進み国鉄色との遭遇率が上がったEF65、新茶芽吹く静岡らしい一枚を収めることができた。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「2092列車」・川崎新町~浜川崎・渡田踏切

    東海道貨物線 川崎新町~浜川崎にて

    高校生の頃、自宅から近かったのでよく通った渡田踏切。
    何も調べずに現地へ行っても様々な機関車を撮影することができる、飽きない場所だった。
    特に11時頃やって来る2092レは当時、高崎機関区のEF65を順光で撮影できる魅力的なスジだった。

    この日は大型のパンタグラフが特徴的なEF65-1054、切り抜きのブロックナンバーがカッコいい。
    小田栄新駅が開業してから未訪の川崎界隈、またカメラ片手に訪れたい。
    (EOS 30D + EF70-200mm F2.8L USM)

  • 弥勒寺踏切跡「784M」113系

    東海道本線 藤沢~大船にて

    写真を撮り始めた頃によく通った撮影地・弥勒寺踏切跡。
    始発電車で最寄り駅を出発し、藤沢駅から歩いて到着する頃に寝台特急「出雲」が通過していくダイヤだったと思う。
    冬場は吹き付ける風が冷たく、一緒に撮っていた同業者の方にHOT缶を奢ってもらったこともあった。

    E231系が登場すると、既存の113系は急速に数を減らしていった。
    メインの寝台特急だけでなく、前後を走る普通列車たちもまた名優だったと思う。
    MDプレイヤーを聴きながら写した懐かしの一枚。

    当時のマイブームはポータブルMDプレイヤーだったが、もはやMD自体が時代を感じる品になっている。
    この写真も既に15年以上前のもの、そろそろE231系も置き換えがあるのだろうか?
    (New EOS Kiss + EF55-200mm F4.5-5.6 II USM)

  • 3757M「快速アクティー」113系15連

    東海道本線 新子安駅にて

    三脚を据えて本格的に写真を撮り始めたのは中学生になってから、当時実家にあったNew EOS Kissという一眼レフにネガフィルムを詰めて撮影に出掛けていた。
    最初は晴天日中にも関わらずISO800のフィルムを使ってしまうなど、写真のイロハも知らなかった。
    山崎友也カメラマンの鉄道写真教室やTeam BONNETSの撮影地ガイドなどを参考に、素人なりに勉強していった記憶がある。

    新子安駅のホームは、中学生の頃よく通った撮影地だった。
    実家からも近く、113系の15両編成が堂々と駆け抜ける姿は身近で魅力的な被写体だった。
    記憶が正しければ、3757Mは最後まで113系で残った快速アクティーの運用だったと思う。
    通り過ぎてもなお響き渡るMT54のモーター音、今でも強烈な印象が残っている。
    (New EOS Kiss + EF55-200mm F4.5-5.6 II USM)