8月21日「5086レ」米神カーブ

東海道本線 根府川~早川にて

小田急線への甲種輸送が実施されたこの日、深夜の新松田駅に在線するEF65の姿はとても新鮮に見えた。
そのまま横浜の実家へ下道で帰ろうかと考えたが、GPVを見ると明け方の西湘地域は快晴の予報。
途中コンビニなどに立ち寄りつつ、未明の米神地区へやってきた。
定番のカーブに到着すると、頭上にはオリオン座が煌々と輝いていた。
少しの仮眠の後目覚めると、相模湾越しに東の空が明るくなってきた。
同じく早朝から構える同業者の方曰く、今日の5086レは「カラシ」こと2127号機らしい。
「カラシ」とは個人的に相性が良いのか、特に調べなくてもよくやって来る。
早朝の素晴らしい光線を浴びて、米神のカーブをゆく姿を捉えることが出来た。
(EOS 5D Mark IV + EF300mm f/2.8L IS II USM)


4月25日「5087レ」東峰踏切

東海道本線 金谷~菊川にて

勤務の都合から、珍しく5連休となった4月下旬。
緊急事態宣言が発令され、横浜の実家に帰るわけにもいかず県内で大人しく過ごすことにした。
テレビすら無い寮室に引き篭もっていても気が狂いそうになるので、人混みを避けつつ近場へ出掛けることにした。

静岡に引っ越してから通うようになった東峰踏切、朝方の貨物列車を順光でお手軽に撮影できる。
先に通過する3071レは定番の横構図で撮影、8時頃通過する5087レは茶畑を手前に配して縦構図で構えてみた。
塗り替えが進み国鉄色との遭遇率が上がったEF65、新茶芽吹く静岡らしい一枚を収めることが出来た。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

2月13日「2092レ」浜川崎

東海道貨物線 川崎新町~浜川崎にて

高校生の頃、自宅から近かったのでよく通った渡田踏切。
何も調べずに現地へ行っても様々な機関車を撮影することができる、飽きない場所だった。
特に11時頃やって来る2092レは当時、高崎機関区のEF65を順光で撮影できる魅力的なスジだった。

この日は大型のパンタグラフが特徴的なEF65-1054、切り抜きのブロックナンバーがカッコイイ。
小田栄新駅が開業してから未訪の川崎界隈、またカメラ片手に訪れたい。
(EOS 30D + EF70-200mm F2.8L USM)

弥勒寺踏切跡「784M」113系

東海道本線 藤沢~大船にて

写真を撮り始めた頃によく通った撮影地・弥勒寺踏切跡。
始発電車で最寄り駅を出発し、藤沢駅から歩いて到着する頃に寝台特急「出雲」が通過していくダイヤだったと思う。
冬場は吹き付ける風が冷たく、一緒に撮っていた同業者の方にHOT缶を奢ってもらったこともあった。

E231系が登場すると、既存の113系は急速に数を減らしていった。
メインの寝台特急だけでなく、前後を走る普通列車たちもまた名優だったと思う。
MDプレイヤーを聴きながら写した懐かしの一枚。

当時のマイブームはポータブルMDプレイヤーだったが、もはやMD自体が時代を感じる品になっている。
この写真も既に15年以上前のもの、そろそろE231系も置き換えがあるのだろうか?
(New EOS Kiss + EF55-200mm F4.5-5.6 II USM)

3757M「快速アクティー」113系15連

東海道本線 新子安駅にて

三脚を据えて本格的に写真を撮り始めたのは中学生になってから、当時実家にあったNew EOS Kissという一眼レフにネガフィルムを詰めて撮影に出掛けていた。
最初は晴天日中にも関わらずISO800のフィルムを使ってしまうなど、写真のイロハも知らなかった。
山崎友也カメラマンの鉄道写真教室やTeam BONNETSの撮影地ガイドなどを参考に、素人なりに勉強していった記憶がある。

新子安駅のホームは、中学生の頃よく通った撮影地だった。
実家からも近く、113系の15両編成が堂々と駆け抜ける姿は身近で魅力的な被写体だった。
記憶が正しければ、3757Mは最後まで113系で残った快速アクティーの運用だったと思う。
通り過ぎてもなお響き渡るMT54のモーター音、今でも強烈な印象が残っている。
(New EOS Kiss + EF55-200mm F4.5-5.6 II USM)

9月9日「木曽あずさ号」

中央本線 日出塩~贄川にて

晴れ予報が出た9月初旬の休日、後輩と共に未明の中央道を下った。
早朝は大糸線内でムーンライト信州の回送を仕留め、追っ掛けて篠ノ井線内でも無事撮影した。
この日は南木曽まで183系が乗り入れる臨時列車が設定されており、JR東海管内をゆく姿を撮影すべく中央西線へ転戦した。
9月に入り暑さも一段落したので、この日はクリアな視界が広がっていた。
国道19号から旧道へ分け入った撮影地で三脚を据える。
中央西線は上り列車に対して撮影地が点在するためか、この場所は5人程で平和に撮影することが出来た。
トンネルを抜ける列車が見え、切り位置でレリーズオン。
グレードアップあずさ色・M52編成のモーター音が、緑深い木曽路にこだました。
(EOS 5D Mark II + EF300mm f/2.8L IS II USM)

11月29日「きかんしゃトーマス」

大井川鐵道 川根温泉笹間渡~抜里にて

非番で晴天だったこの日、せっかく静岡に住み始めたのだからと大井川へ出掛けた。
「酷道362号」とも揶揄される国道は急勾配・狭隘・ヘアピンカーブが続くが、静岡市中心部から1時間程で千頭へ抜けることが出来る。
「かわね路1号」を青部付近で撮影後、抜里付近まで山を下りてきた。
抜里駅には白に黒が混ざった毛並みの猫が居着いており、人懐っこい子で車の中まで遊びに来たりする。
駅北側に広がる茶畑からは、直線をゆく午後の上り列車をお手軽に撮影出来る。
普段あまり撮る機会のない「きかんしゃトーマス」だが、年内最終日ということで狙ってみることにした。
独特のオレンジ客車を従えて、顔付きの蒸気機関車が駆ける姿はとても新鮮に見えた。

2021年はコロナ禍のため、SL列車の運休が続いている。
島田金谷IC付近には「門出」新駅も開業し、昨年被害を受けた箇所の護岸工事も進む大井川鐵道。
満員御礼となり多くの家族連れで賑わう光景が、早く戻ってきてほしいと心から願う。
(EOS 7D Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

大正橋「奥利根」EF58-61+12系

上越線 敷島~渋川にて

夏休みの定番・青春18きっぷ消化を兼ねて上越線に出掛けた。
この日は快速「奥利根」にEF58-61が充当されると聞き、上越線を目指した。
渋川駅から少し歩いた場所にある大正橋、この歩道部分から上り列車が撮影できる。
隣接する宿「三角屋」の屋上にもカメラを据える姿が見えたので、大人数での撮影だった。
(何年か前に近くを通った際の様子だと「三角屋」は閉店してしまったらしい)
この「三角屋」一度宿泊で利用した事があり、部屋の窓から115系を撮影した記憶がある。
当時は¥1,000を払うと、宿泊客でなくても屋上で撮影させてもらえるサービスがあったと思う。

夏の強い日差しを受けながらも、通過時刻が迫るにつれて光線が寝てきた。
カーブの先から前面のガラスを反射させて姿を見せたロイヤルエンジンは痺れる程かっこよかった。
今見返すと側面が少し弱い気もするが、お召列車の先頭に立つ姿を知らない世代としては貴重な一枚となった。

ある日職場で、首席から呼び止められ一枚の写真を見せてもらった事がある。
それは当時の東京機関区で、若かりし日の首席がEF58-61の前で記念撮影しているものだった。
「運転台内部もな、ピカピカに磨き上げられていて。やっぱりお召機は違うと思ったよ。」
当時の機関士たちからも羨望の的であったロイヤルエンジン、もう一度姿を見てみたいと思う。
(New EOS Kiss + EF50mm F1.8 II)

8月28日「866A×867A・福山バルブ」

山陽新幹線 福山駅にて

日中に伯備線を撮影した後に、レンタカーを走らせて福山へ向かった。
この日はノープランだったので、ネットで駅前の宿を予約し一旦荷物を置いて出直すことにした。
日中に上手く撮れなかった500系をバルブ撮影するべく、上下ホームを右往左往する。
ひかりレールスター色の700系が下りホームに停車した後、上りホームに500系が滑り込んできた。
東海道沿線民にとってこの2形式が並ぶ姿は非日常感があり新鮮、夢中でシャッターを切る。

今回初めて訪れた福山駅、ホームからは福山城が綺麗に見える。
ところで、お城が見える駅はいくつあるのだろうか?
小田原駅や姫路駅など有名な気がするが、調べるとたくさんあると思う。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

8月28日「さくら555号」高梁川俯瞰

山陽新幹線 岡山~新倉敷にて

連休が取れた8月下旬、「やくも」を狙いに岡山へやって来た。
美袋付近でカットを稼ぎつつ、ふとネットで見掛けた山陽新幹線・高梁川橋梁の俯瞰が気になった。
朝の上りをお墓の近くから撮影するアングルは100系引退の際に訪問したが、下り列車を上空から俯瞰するカットは見たことが無かった。
昔の記憶を頼りに上りアングルを訪れた後、川の対岸へアタックしてみることにした。

ネット情報だと、川嶋ノ宮八幡神社本宮の石段を登り境内裏手の獣道をさらに進むと到達するらしい。
照り付ける太陽に身の危険を感じながら、400段ほどある石段に臨んだ。
鉄塔のたもとで休憩しつつ25分程で立ち位置に到着、山陽道と山陽新幹線を見下ろす山の上に到着した。
少しクラクラする身体を休めつつ、アングルを決める。
数本の新幹線を見送った後、ペットボトルの水分が底をつき早目の撤収を決めた。

フラフラになりながらレンタカーに戻ると、灼熱の車内をエアコンで冷やす。
近くのコンビニで摂った水分とアイスはここ数年で1番美味しかったと思う。

撮った写真を見返すと、トップライトの影響か側面が弱かった。
また季節を変えて500系などを狙ってみたい。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)