11月29日「きかんしゃトーマス」

大井川鐵道 川根温泉笹間渡~抜里にて

非番で晴天だったこの日、せっかく静岡に住み始めたのだからと大井川へ出掛けた。
「酷道362号」とも揶揄される国道は急勾配・狭隘・ヘアピンカーブが続くが、静岡市中心部から1時間程で千頭へ抜けることが出来る。
「かわね路1号」を青部付近で撮影後、抜里付近まで山を下りてきた。
抜里駅には白に黒が混ざった毛並みの猫が居着いており、人懐っこい子で車の中まで遊びに来たりする。
駅北側に広がる茶畑からは、直線をゆく午後の上り列車をお手軽に撮影出来る。
普段あまり撮る機会のない「きかんしゃトーマス」だが、年内最終日ということで狙ってみることにした。
独特のオレンジ客車を従えて、顔付きの蒸気機関車が駆ける姿はとても新鮮に見えた。

2021年はコロナ禍のため、SL列車の運休が続いている。
島田金谷IC付近には「門出」新駅も開業し、昨年被害を受けた箇所の護岸工事も進む大井川鐵道。
満員御礼となり多くの家族連れで賑わう光景が、早く戻ってきてほしいと心から願う。
(EOS 7D Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

大正橋「奥利根」EF58-61+12系

上越線 敷島~渋川にて

夏休みの定番・青春18きっぷ消化を兼ねて上越線に出掛けた。
この日は快速「奥利根」にEF58-61が充当されると聞き、上越線を目指した。
渋川駅から少し歩いた場所にある大正橋、この歩道部分から上り列車が撮影できる。
隣接する宿「三角屋」の屋上にもカメラを据える姿が見えたので、大人数での撮影だった記憶がある。
(何年か前に近くを通った際の様子だと「三角屋」は閉店してしまったらしい)
この「三角屋」一度宿泊で利用した事があり、部屋の窓から115系を撮影した記憶がある。
当時は¥1,000を払うと、宿泊客でなくても屋上で撮影させてもらえるサービスがあったと思う。

夏の強い日差しを受けながらも、通過時刻が迫るにつれて光線が寝てきた。
カーブの先から前面のガラスを反射させて姿を見せたロイヤルエンジンは痺れる程かっこよかった。
今見返すと側面が少し弱い気もするが、お召列車の先頭に立つ姿を知らない世代としては貴重な一枚となった。

ある日職場で、首席から呼び止められ一枚の写真を見せてもらった事がある。
それは当時の東京機関区で、若かりし日の首席がEF58-61の前で記念撮影しているものだった。
「運転台内部もな、ピカピカに磨き上げられていて。やっぱりお召機は違うと思ったよ。」
当時の機関士たちからも羨望の的であったロイヤルエンジン、もう一度姿を見てみたいと思う。
(New EOS Kiss + EF50mm F1.8 II)

8月28日「866A×867A・福山バルブ」

山陽新幹線 福山駅にて

日中に伯備線を撮影した後に、レンタカーを走らせて福山へ向かった。
この日はノープランだったので、ネットで駅前の宿を予約し一旦荷物を置いて出直すことにした。
日中に上手く撮れなかった500系をバルブ撮影するべく、上下ホームを右往左往する。
ひかりレールスター色の700系が下りホームに停車した後、上りホームに500系が滑り込んできた。
東海道沿線民にとってこの2形式が並ぶ姿は非日常感があり新鮮、夢中でシャッターを切る。

今回初めて訪れた福山駅、ホームからは福山城が綺麗に見える。
ところで、お城が見える駅はいくつあるのだろうか?
小田原駅や姫路駅など有名な気がするが、調べるとたくさんあると思う。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

8月28日「さくら555号」高梁川俯瞰

山陽新幹線 岡山~新倉敷にて

連休が取れた8月下旬、「やくも」を狙いに岡山へやって来た。
美袋付近でカットを稼ぎつつ、ふとネットで見掛けた山陽新幹線・高梁川橋梁の俯瞰が気になった。
朝の上りをお墓の近くから撮影するアングルは100系引退の際に訪問したが、下り列車を上空から俯瞰するカットは見たことが無かった。
昔の記憶を頼りに上りアングルを訪れた後、川の対岸へアタックしてみることにした。

ネット情報だと、川嶋ノ宮八幡神社本宮の石段を登り境内裏手の獣道をさらに進むと到達するらしい。
照り付ける太陽に身の危険を感じながら、400段ほどある石段に臨んだ。
鉄塔のたもとで休憩しつつ25分程で立ち位置に到着、山陽道と山陽新幹線を見下ろす山の上に到着した。
少しクラクラする身体を休めつつ、アングルを決める。
数本の新幹線を見送った後、ペットボトルの水分が底をつき早目の撤収を決めた。

フラフラになりながらレンタカーに戻ると、灼熱の車内をエアコンで冷やす。
近くのコンビニで摂った水分とアイスはここ数年で1番美味しかったと思う。

撮った写真を見返すと、トップライトの影響か側面が弱かった。
また季節を変えて500系などを狙ってみたい。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

11月9日「井川線203列車」

井川線 アプトいちしろ~長島ダムにて

この日は職場の後輩と一緒に大井川へ行く約束をしており、集合は金谷駅。
行き掛けの駄賃にと思い、カナキクへ立ち寄るも3071レ・5087レは東北本線遅延の影響で姿を見せず。
泣く泣く撤収し、金谷駅へハンドルを向ける。

気を取り直して大井川へ。
気持ちの良い秋晴れで、途中崎平付近で本線を撮りつつ井川線へやって来た。
アプト区間の紅葉も進み、車を路肩に停めて写真を撮る人も見られた。

70-200にPLフィルターをかませ、紅葉を強調。
アプト式機関車に押されながら、牛歩の如きスピードで急坂を登る203列車を構図を変えつつ撮影した。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

12月31日「N700S・J2編成」

東海道新幹線 三島~新富士にて

久し振りに雨が降った12月30日、仕事納めを迎え翌日は朝から晴れ予報。
今年の富士山は12月になっても雪が積もらなかったが、久し振りの降雨で雪化粧したと予想し撮影に出掛けた。

3月に700系の廃車回送を撮りに訪れた以来の中里、特にネタもないこの日は人影もまばら。
段々と運用数が増えてきたN700Sを狙いやって来たが、しばらく経っても姿を見せず。
1時間半程待ってやって来た1本目は力んで早切り。
もう一本撮ったら移動すると決め粘ること30分、この日2本目のN700Sがファインダーに飛び込んできた。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

2月13日「やくも10号」

伯備線 美袋~日羽にて

前日夜に関西に住む後輩と合流し西へ。
えびめしや万成店で夕飯を済ませ、その日は岡山泊。
翌朝は段々と青空が広がり、雲の切れ目を探して美袋付近へやって来た。
駅発車後の緩やかなカーブをお手軽に撮れる場所で、手堅く「やくも」を一枚撮りたいところ。
背後の踏切が鳴り、美袋駅を通過する381系がファインダーに飛び込んできた。
(EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

12月14日「踊り子107号」

伊豆稲取~今井浜海岸にて

冬晴れの関東地方、一度行ってみたかった伊豆稲取俯瞰へ出掛けることにした。
135号線沿いのファミリーマート付近から海沿いに抜ける獣道と聞いていたが、実際に行ってみると分かりづらい。
スリリングな崖沿いウォーキングを経て立ち位置に到着した。

有名撮影地だけあってロケーションは素晴らしく、定番のカットを抑えることが出来た。
波間に響くMT54のモーター音、落ち着いたら再訪したいと思う。
(EOS 5D Mark IV + EF24-70mm f/2.8L II USM)

3月14日「富士・はやぶさ」ラストラン

東海道本線 根府川~早川にて

小学生の頃、朝早く出掛けブルトレを眺めるのが好きだった。
早朝の「銀河」に始まり「出雲」「サンライズ瀬戸・出雲」と続き「あさかぜ」がやって来る。
しばらく空いて単独の「富士」が登場、トリの「さくら・はやぶさ」は昼前の到着だった。
既に統廃合が進んだダイヤであったものの、鉄道趣味の原点となる光景だった。
TOMIXのカタログを眺めつつ、まだ見ぬ土地への旅情をかき立てられたファンも多いと思う。

「社会人になったらブルトレに乗って旅行を…」と思いつつも、残念ながら2009年3月14日をもって東海道のブルトレは終焉を迎えた。
幼少期見た絵本では、米神のカーブをゆく「あさかぜ」が印象的だった。
最期はこのカーブでと決めて、前日から三脚を据えた。
涙雨降る中、シャッターを切る手は震えていた。
後方からは185系の姿が、恐らく根ノ上踏切は悲惨だっただろう。
「踊り子」とすれ違い遠ざかっていく「富士・はやぶさ」の姿はどこか悲しそうに見えた。

ベテランの方々は口を揃えて「ブルトレは楽しかったぞ」と懐かしそうに語ってくれる。
SAP車は触れた程度、ほとんど電気ブレーキ世代の自分にとってELは憧れの存在である。
もしもタイムスリップ出来るなら、ブルトレの先頭に立ってハンドルを握ってみたかった。
(EOS 30D + EF70-200mm F2.8L USM)

10月7日「富士・はやぶさ」

東海道本線 藤沢~大船にて

藤沢駅から東京方に20分程歩いた場所にある撮影地・弥勒寺踏切跡。
この頃は道路を挟んで背の高い工場も無かったので、影落ちする事もなかった。
歩道から一段高くなった場所にスペースがあり、金網に空いた穴から上り列車を撮影出来る。

単独運転の頃から、この場所で2列車を撮ろうとすると「踊り子」が後方に写り込む事が多かった。
このカットもSVOが小さく写っているが、見返すと良い記録になったと思う。
どちらも鬼籍に入ってしまった、東海道・日常の光景。
(EOS 30D + EF70-200mm F2.8L USM)