過去の一枚

以前撮影した一枚です

  • 「木曽あずさ号」・日出塩~贄川・贄川俯瞰

    中央本線 日出塩~贄川にて

    晴れ予報が出た9月初旬の休日、後輩と共に未明の中央道を下った。
    早朝は大糸線内でムーンライト信州の回送を仕留め、追っ掛けて篠ノ井線内でも無事撮影した。
    南木曽まで183系が乗り入れる臨時列車が設定されており、JR東海管内をゆく姿を撮影すべく中央西線へ転戦した。
    9月に入り暑さも一段落したので、この日はクリアな視界が広がっていた。
    国道19号から旧道へ分け入った撮影地で三脚を据える。
    中央西線は上り列車に対して撮影地が点在するためか、この場所は5人程で平和に撮影することができた。
    トンネルを抜ける列車が見え、切り位置でレリーズオン。
    グレードアップあずさ色・M52編成のモーター音が、緑深い木曽路にこだました。
    (EOS 5D Mark II + EF300mm f/2.8L IS II USM)

    【2023年5月11日追記】
    6年振りに訪問したところ、遊歩道沿いの竹が成長し見通しが悪くなっていた。さらに、列車の前面に架線のビーム(形状が変更された?)が被るようになってしまった。ここで8872レを撮影したかったが、残念…

  • 4月9日「5087レ」

    「5087レ」・金谷~菊川・EF65-2092
    「5087レ」・金谷~菊川

    東海道本線 金谷~菊川にて

    前日夜に見たGPVが晴れそうだったので、早起きしてカナキクへ向かった。
    改正後は3071レが桃太郎に変更となったため、午前中にPFが牽引する下り列車は5087レが唯一の存在となった。
    定番の東峰踏切ではなく、この日は牧の原トンネルを抜けた先のストレートに三脚を据える。
    この地点、置きピンの位置をミスったり薄雲に阻まれたりと連敗を喫している。
    50mm単焦点レンズで覗くと、シャッターチャンスは一瞬なので気が抜けない。
    旅客列車は牧之原トンネルを105km/hでかっ飛んでくるが、貨物列車はこの先に控えるR400のカーブに備えて減速しているので比較的撮りやすい。
    やって来る普電で画角の調整、青空が綺麗だったので広めに見上げる構図を組む。
    8時少し前、カーブの先から2灯のライトがゆっくりと近付いてきた。
    すっかり新緑の装いとなった沿線を、スノープラウ無しの2092号機が軽快に駆け抜けた。
    (EOS 5D Mark IV + EF50mm F1.4 USM)

  • 「206列車」・川根小山駅

    井川線 川根小山駅にて

    3月下旬の休日、桜の開花と好天が重なるとなれば撮影に出掛けざるを得ない。
    早朝はカナキクで5087レを狙うも、薄雲が噛み微妙な結果に。
    本命の大井川沿線へ転戦、午前中は大和田付近で桜並木をバックにカットを稼ぐ。
    ここで出会った方は百戦錬磨の大ベテラン、話題豊富で非常に楽しいお話を伺うことができた。
    昼過ぎは閑蔵で204列車を仕留め、家山界隈に戻りヘッドマーク付きのEL急行を狙う。
    家山発車を狙うポイントで待ち構えるも、EL急行は前灯不点で消化不良。
    こうなると夕方の206列車は納得行くカットを抑えたい。
    4日前に訪問した川根小山駅、ここでは見事な桜の木が人知れず咲き誇っていた。
    16時過ぎにやって来る206列車、1年前の同日にも当地を訪れている。
    前面に日が当たるのはほんの一瞬、低速の井川線であるがシャッターチャンスはかなりシビア。
    線路に山影が迫り、通過時刻が近付いてくる。
    遠くに井川線独特の車輪が軋む音が聞こえてくると、構内踏切が鳴り始めた。
    妖艶な夕日に照らされて、山間の無人駅で「さくら」が浮かび上がった。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「14列車」・田野口~下泉・中徳橋・南海ズームカー

    大井川鐵道 田野口~下泉にて

    過去最速ペースで桜の開花が早かった今シーズン、3月20日を過ぎると開花の便りが届き始めた。
    勤務明けに好天が重なったこの日、午後から362号を経由して川根路へ足を運んだ。
    土本・川根小山と井川線の名所を巡り、狙っていたカットが撮れ一安心。
    普段なら川根大橋を左折して362号経由で帰るところ、この日は本線の開花状況を見るために直進してみた。
    千頭駅では発車待ちをしているズームカーの姿、春分も過ぎたこの時期ならどこかで撮れるかもしれない。
    崎平・青部と通り過ぎて、夕方日が当たりそうな中徳橋までやって来た。
    14列車の田野口駅発車は17:10、日没間際の妖艶な光線が期待できそう。
    普段は水量の少ない大井川も、前日の大雨で川岸まで増水していた。
    濁った水面も低い光線に照らされると目立たなくなり、背後の雲もアクセントにいい感じ。
    17時のチャイムが鳴り、通過時刻が近付いてきた。
    間もなく太陽が山影に沈もうかというタイミングで、タイフォンが聞こえてきた。
    カメラを片付けていると線路は既に影の中、思わぬ帰り掛けの駄賃となった。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 東海道本線 三島~函南にて

    最後になるかもしれない、JR東海管内を駆け抜ける185系の姿。

  • 「踊り子2号」・三島~函南・竹倉踏切

    東海道本線 三島~函南にて

    今春ダイヤ改正で形式が置き換えられる修善寺踊り子。
    東海管内の定番撮影地「竹倉踏切」で捉えるには日曜日のみ運転のスジに限られ、地味にハードルが高かった。
    以前から撮影しておけば良かったのだが、後の祭り。
    年末に富士山が冠雪してからは、日曜日の天気を毎週チェックすることにした。
    自分の休みと運転日が重なった1月31日、気合を入れて早朝から現地へ出掛けた。
    朝5時に現着、一番乗りでベストと思われる箇所に三脚を据えた。
    真っ白に雪化粧した富士山に陽が当たり始めると、小さな踏切に続々と同業者がやって来た。
    最終的には15人程いただろうか、ここまで集まったのは東武鉄道向け12系14系客車の甲種輸送以来だと思われる。
    畑作業をしていた地元の方も「今日は何が来るの?」と驚かれていた。
    特に混乱することもなく、平和に通過時刻を迎えることができた。

    5両編成の185系を写す場合、少し奥で切り撮るのが人気かもしれないが今回は引き付けたカットで。
    イラストヘッドマークを誇らしげに掲げ、身軽な5両編成が駆け抜けていった。
    (EOS 7D Mark II + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「きかんしゃトーマス」・川根温泉笹間渡~抜里

    大井川鐵道 川根温泉笹間渡~抜里にて

    非番で晴天だったこの日、せっかく静岡に住み始めたのだからと大井川へ出掛けた。
    「酷道362号」とも揶揄される国道は急勾配・狭隘・ヘアピンカーブが続くが、静岡市中心部から1時間程で千頭へ抜けることができる。
    「かわね路1号」を青部付近で撮影後、抜里付近まで山を下りてきた。
    抜里駅には白に黒が混ざった毛並みの猫が居着いており、人懐っこい子で車の中まで遊びに来たりする。
    駅北側に広がる茶畑からは、直線をゆく午後の上り列車をお手軽に撮影できる。
    普段あまり撮る機会のない「きかんしゃトーマス」だが、年内最終日ということで狙ってみることにした。
    独特のオレンジ客車を従えて、顔付きの蒸気機関車が駆ける姿はとても新鮮に見えた。

    2021年はコロナ禍のため、SL列車の運休が続いている。
    島田金谷IC付近には「門出」新駅も開業し、昨年被害を受けた箇所の護岸工事も進む大井川鐵道。
    満員御礼となり多くの家族連れで賑わう光景が、早く戻ってきてほしいと心から願う。
    (EOS 7D Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

  • 東海道本線 菊川~金谷にて

    早朝の東海道、福山通運の緑コンテナで統一された54レを牽引するEF66-27。

  • 「54レ」・金谷~菊川・EF66-27

    東海道本線 菊川~金谷にて

    下り貨物・55レにEF66-27号機が登板し、次運用となる54レに流れると予想された。
    静岡県内は早朝の通過となり露出は厳しそうだが、福山通運の緑コンテナとの組み合わせに惹かれ出掛けることにした。
    向かったのは倉沢踏切と東峰踏切の間にあるS字カーブ、ちょうど背景に下り第3閉そくの中継信号機が写り込む。
    6時頃に到着すると、早朝にも関わらず既に10人程が構えていて驚いた。
    幸い300mm縦構図は空いていたので、先人の隣に三脚を据えさせてもらう。
    先人は地元の方で、色々と教えて下さり通過まで楽しい時間を過ごすことができた。
    「そろそろ来ますよ」踏切が鳴り、薄く朝霧のかかったカーブの先にヘッドライトが輝いた。
    (EOS 5D Mark IV + EF300mm f/2.8L IS II USM)

  • 「2079レ」・金谷駅・EF66-27

    東海道本線 金谷駅にて

    大晦日に撮り納めをしてから、1週間程シャッターを押す機会がなかった。
    この日は実家で目覚めると、綺麗な青空が広がっていた。
    GPVをチェックすると、夕方まで終日晴れる予報。
    何気なく「貨物ちゃんねる」を見ると、2079レにEF66-27号機が登板する様子。
    翌日勤務のため静岡へ戻る予定があり、どこかで撮り初めをすることにした。
    コロナ禍でガラガラな新幹線の車内で、どこへ行こうか思案する。
    機材を取りに一旦自宅へ戻り再度出発、久し振りに電車で移動する。

    夕方の金谷駅ホームから、西日を浴びてホームへ滑り込む下り列車を撮影することができる。
    大井川鐵道との乗換口がある上りホームを右往左往、R400のカーブに対しベストな立ち位置を吟味する。
    冬の澄んだ空気なら、換算640mm相当の構図でも陽炎は気にならないだろう。
    先行の211系で構図を確認し、ちぎれ雲にヒヤヒヤしながら通過を待つ。
    駅後方の山影が段々と迫る中、ちぎれ雲が太陽から抜けた。
    下りホームの接近放送が流れ、冬の斜光線を浴びた老兵が姿を現した。
    納得の2021年ファーストショット、今年はいいことありそう。
    (EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)