過去の一枚

以前撮影した一枚です

  • 「往年の名機、一堂に会す。」・品川駅構内

    品川駅構内車両基地にて

    せっかくの機会なので、この日はフィルムでも同時に記録してみた。
    以前ヤフオクで落札したEOS-1N、多少傷はあったものの動作は問題ない様子。
    中学生の頃憧れていた一桁機が驚きの低価格、まさか1万円以下で手に入るとは思わなかった。
    前回詰めたベルビア100が残っていたので、そのまま会場に持ってきた。

    中学生の頃はネガフィルムで活動していたので、曇天化におけるポジフィルムは未知の世界。
    ISO100に設定した5D4の値を参考に、いくつか露出を変えて撮影してみた。
    「ガシャン」デジに比べて重厚なシャッター音を噛み締めつつ、気付けば36枚撮りフィルムを撮り終えた。

    翌日カメラのキタムラで現像とDVDデータ化を依頼、納期は2~3週間とのこと。
    最近はフィルム需要も減っており、以前に比べて納品まで時間が掛かるらしい。
    後日、仕上がったスリーブを見て一安心。
    そこには幼少期絵本で見た寝台特急「さくら」が記憶の色そのままに再現されていた。
    (EOS-1N HS + EF50mm F1.4 USM / RVP 100)

  • 「3981A」・静岡~掛川・持船城跡・ドクターイエロー

    東海道新幹線 静岡~掛川にて

    特に予定の無い休日、窓を開けると青空が広がっていた。
    遠出するには朝遅く、どこか近場で撮れる場所を思案する。
    調べると「こだま検測」の運転日らしく、11時台に静岡近辺を下る様子。
    2年前「のぞみ検測」で訪れた、用宗駅近くの高台から狙ってみることにした。

    用宗水神社横の急坂を登ると、持船城址の小さな駐車場に辿り着く。
    ドクターイエローの運転日だけあって、地元の方が何人かカメラを構えられていた。
    前回は70㎜でワンスパン先で切り撮ったので、今回は40㎜で手前まで引いてみる。
    小坂川沿いの紅梅がうっすらと色付き、春の到来を予感させる一枚となった。

    撮影後は、最近注目を集めているスポット・用宗港へ立ち寄った。
    ハットパーク用宗にて昼食、GRATEFUL’Sのバーガーは種類も豊富で近いうちに再訪したい。
    食後は用宗みなと温泉へ、天然水の水風呂で「ととのい」のんびり過ごすことができた。
    (EOS 5D Mark IV + EF40mm F2.8 STM)

  • 「往年の名機、一堂に会す。」・品川駅構内

    品川駅構内車両基地にて

    何気なくTwitterで見付けた撮影会、詳細を見ると驚きの内容だった。
    1/29・1/30の2日間、品川駅構内の車両基地に機関車3両と185系を並べるとのこと。
    EF65-501・EF66-27・EF65-1115、前面には東海道で活躍した往時のヘッドマークを掲げるらしい。
    幼少期憧れたブルートレイン、再びその姿を拝めるとなれば是が非でも参加したい。

    予約開始を前にネット上では既に話題となっており、熾烈なチケット戦争が予想された。
    手元の予定表を確認すると、1/29の夕方は奥大井で用事があり翌1/30は泊まりであった。
    必然的に行ける枠は1/29の8:00~の回に絞られ、1枠をピンポイントで狙うことになった。
    ¥27,000という価格設定ではあったが、事の重大さを熱く語り、我が家の財務大臣から許可が降りた。
    予約開始は1/19の12時~、当日は出勤だったため妻に予約の手順を伝え望みを託すことにした。

    迎えた予約開始日、11時半を過ぎた頃から気になってソワソワする。
    午前中終了を知らせるチャイムが鳴り、携帯を開くとJR東日本・東京支社からメールが届いていた。
    「ご注文ありがとうございました」文面を確認するとガッツポーズ、すぐにお礼の連絡を入れた。
    かつて舞台オタクとして活動していた妻曰く「チケットが取れないと土俵にすら立てない」とのこと。
    さすが数々の公演をくぐり抜けてきた精鋭である、これほど頼もしく思えたことがあっただろうか。

    迎えた当日、生憎の曇天ではあったものの月見線に並ぶ列車たちを見て胸が熱くなった。
    ありきたりな構図かもしれないが夢中でシャッターを切り、気付けば時間が過ぎっていった。
    年度初から計画がスタートしたという今回の企画、コロナ禍もあり関係箇所との調整は多くの苦労を伴ったと想像される。
    ヘッドマークは大宮の鉄道博物館から用意するなど、随所にこだわりを感じた。
    往年の憧景に再度出会うことができ、企画・運営頂いた方々に再度感謝の意を伝えたいと思う。

    機関区も解体され綺麗に整備された車両基地であったが、かつてはこの地から多くの機関士が西へ向けて出区していった。
    またいつか再訪できることを願って、次回は夜の部にも参加してみたい。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「踊り子13号」・茅ヶ崎~平塚・馬入川

    東海道本線 茅ヶ崎~平塚にて

    綺麗な冬晴れが広がったこの日、寝起きの頭で何か被写体を探す。
    雲ひとつ無い青空に誘われ、馬入川の河川敷へ向かうことにした。
    十数年前にユーロライナーの団臨を撮影して以来の河川敷、この日も多くのファンで賑わっていた。
    大人数が集結しても安心のキャパ、通過30分前でも余裕で三脚を据えることができた。
    以前ユーロライナーを撮影した際はシャッター音の嵐が凄まじく、自分史上最大の「劇パ」だった記憶がある。

    標準レンズで橋の下から見上げる構図をセッティング、カメラ2台体制で待ち構えた。
    対岸から迫るMT54のモーター音、5D4のファインダーを覗いてタイミングを図る。
    直前の普通列車での練習不足が祟ったのか、一枚切りの5D4は失敗・高速連写の7D2でなんとか狙いのコマを持ち帰ることができた。
    (EOS 7D Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

  • 「12列車」・下泉~塩郷・横郷・南海ズームカー

    大井川鐵道 下泉~塩郷にて

    朝の6時過ぎ、金谷駅の大鉄ホームには丸普マークを掲げたズームカーが佇んでいた。
    この時間に発車待ちということは、夕方15時台の12列車に流れる運用である。
    綺麗な朝焼けで始まったこの日、早朝にして夕方の予定が決まった。

    静岡駅近くの床屋で散髪を済ませ、一旦帰宅後シャワーを浴びて身体をリセット。
    凍結の恐れがある362号を避け、向谷IC経由で大井川沿線へ出掛けた。
    予報以上に雲量の多い西の空に不安を感じつつも、通過の30分前に現着。
    初めて訪れた民家脇からの構図、軒先で洗濯物を取り込んでいたおばちゃんに挨拶を済ませる。
    おばちゃん曰く「今日は何か来るの?線路に近付き過ぎて止まったことあるから気を付けてね!」とのこと、電柱の外側に三脚をセットする。
    7D2にはサンニッパ・5D4にはヨンゴーロクを装着、初見なので天地の比率が難しい。
    15時過ぎ、雲隠れしていた太陽が復活し遠くにタイフォンの音が響く。
    段々と近付く列車の音、カーブの先から半面光に照らされた湘南顔が姿を見せた。

    この日も神座の路上販売みかんを仕入れて帰宅、今年はみかんの当たり年・安定の美味しさだった。
    (EOS 5D Mark IV + EF400mm F5.6L USM)

  • 「4003M」・西富士宮~沼久保・富士山バック

    身延線 西富士宮~沼久保にて

    いちご狩りに向かう道中、富士山が綺麗に見えていたのでこの日も訪問。
    前回は88㎜で写した5D4のカット、今回は85㎜で少しだけ広く写してみた。
    立ち位置や目線の高さによって印象が変わるお立ち台、次回はまた別の構図で撮ってみたい。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「踊り子16号」・三島~函南・竹倉俯瞰

    東海道本線 三島~函南にて

    伊豆長岡へいちご狩りに向かう途中、天気が良かったので沼久保と中里を経由した。
    沼久保のお立ち台は今年既に4回目だが、中里の定番スポットは1年振りの訪問となった。
    富士山が綺麗に見える日曜日、3983Aの運転日とも重なり多くの撮影者で賑わっていた。
    カメラマンだけでなく、家族連れの姿が目立つドクターイエローらしい光景だった。

    今年はみかんの当たり年と言われているが、いちごも粒揃いが良く美味しかった。
    いちごをたらふく食した後、いちごプラザで大福を購入。
    狩野川の珍味・モクズガニが水槽で出番を待っているのがちょっとシュールであった。

    帰り道、富士山が綺麗に見えていたので竹倉俯瞰に向かった。
    現地には先客が1名、後方にお邪魔し三脚を据える。
    途中湧いた雲も風に流され、冠雪した富士山がよりドラマチックに映える。
    16時過ぎ、夕日に車体を輝かせて「踊り子16号」は東京へ向けて走り去っていった。

    撮影後、以前から気になっていた竹倉温泉に立ち寄った。
    竹倉踏切の近くにある「みなくち荘」、現在では竹倉温泉で唯一営業している施設らしい。
    鉄分が多く含まれた赤茶色の温泉、内湯のみの小さな空間ではあるがとても温まる。
    毎月第4火曜日が定休日・入浴料は600円、また近くに来た際は訪問したいと思う。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「4003M」・西富士宮~沼久保・富士山バック

    身延線 西富士宮〜沼久保にて

    久し振りの好条件、せっかくなのでもう1つ三脚を据えて構えてみた。
    5D4よりも線路から離れた位置に設置、レリーズを左右の手に持って撮影する。

    「パンケーキ」と呼ばれるEF40mm F2.8 STM、可愛らしい見た目のレンズである。
    安価で小型軽量ながら綺麗に写り、カメラバックの隙間に忍び込ませている。
    7D2に装着すると64㎜相当の画角となり、宝永火口を入れて広めの構図を組んでみた。
    (EOS 7D Mark II + EF40mm F2.8 STM)

  • 「4003M」・西富士宮~沼久保・富士山バック

    身延線 西富士宮~沼久保にて

    年明け後3回目の訪問となった沼久保のお立ち台、この日は穏やかな山容が広がっていた。
    冬場の静岡は高確率で晴れ間が広がるものの、富士山に関しては難易度が地味に高い。
    朝起きてスッキリ見えていても、途中から雲が湧いたり強風で雪が舞ったりしてしまう。
    10時半頃に通過する4003Mの場合、現地に着いてから富士山の機嫌が悪くなることが多々ある。

    前回は盛況だったお立ち台も、この日は誰もおらず自由にアングルを決めることができた。
    富士山の周辺に雲は見えず、久し振りの好条件にカメラ2台体制で臨む。
    線路に寄るか離れるか・宝永火口を入れるか入れないか、好みが分かれる場所でもある。
    5D4では右下の民家をなるべく入れずに、列車主体の構図を選択。
    後追いとなる4004Mで構図を確認し、レリーズを2個セット。
    踏切の音がかすかに聞こえ、東漸寺の麓をゆく373系が近付いてきた。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「4006M」・興津~清水・清見寺

    東海道本線 興津~清水にて

    元日からの3連勤を終え、4日は新年初めての休日だった。
    3列車の青部入線を撮ろうと思うも、SCVの予報では大井川沿線は怪しい予感。
    静岡市以東は晴れ間が望めそうだったので、4003Mの時間に合わせて2日振りの沼久保へ出掛けた。
    いつもの公民館脇には車が5台停まっており、昨年お会いした常連さんも既に構えていた。
    通過時には10人程が集まり、「ふじかわ」も注目を集める被写体となったらしい。
    この日も10時頃から富士山の雪が荒れ始め、次回またチャレンジすることにした。

    4003Mの撮影後は大代峠経由で興津川へ移動、433Mを狙うも引っ張り過ぎてしまい微妙な出来に。
    興津川で6両編成を撮ると最後尾が架線柱に被ったりするため、上手く収める最適な立ち位置が難しい。

    そのまま2日前と同じく清見寺へ移動、前回失敗した構図で4006Mを狙う。
    撮影前に境内の賽銭箱へ500円玉を投入、五百羅漢を眺めてからカメラを構えた。
    R400のカーブなので80km/h以下で通過するものの、超広角の画角では難易度が高い。
    普通列車でタイミングを調整しいざ本番、3回目のチャレンジでやっと狙いの位置で切ることができた。
    (EOS 5D Mark IV + EF17-40mm F4L USM)