過去の一枚

以前撮影した一枚です

  • 「ひだ6号」・禅昌寺~下呂・下呂の桜

    高山本線 禅昌寺~下呂にて

    飛騨宮田で狙っていたカットが撮れて一安心、気分良くハンドルを握った。
    標高の高い地域はまだ早かったようで、様子を見ながら下呂辺りまでやって来た。
    駅近くの桜が綺麗に咲いており、早速カメラを取り出し構図を決める。
    時刻表を見ると、もうすぐ「ひだ6号」がやって来る。
    温泉街に咲く桜を横目に、ワイドビュー車両が駆け抜けていった。
    (EOS 7D Mark II + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「ひだ1号」・上呂~飛騨宮田・飛騨宮田の桜

    高山本線 上呂~飛騨宮田にて

    キハ85系と桜を絡めて撮影したいと考えた4月中旬、翌日休みの非番で撮影に出掛けた。
    名古屋からカミンズエンジンの旅を満喫、終点・高山には日没後の到着だった。
    綺麗になった駅舎には外国人観光客の姿も見られ、観光地としての活気が感じられた。
    駅前のホテルにチェックイン、買ってきた夕飯を食べながら明日の行程を考える。
    テレビ中継の横浜戦が中日贔屓の放送で、普段tvkに慣れ親しんでいる人間には新鮮に思えた。

    翌朝は駅近くでレンタカーを借り出し、桜の開花を見ながら沿線を南下した。
    ネットで写真を見掛けてから気になっていた飛騨宮田の桜、現地に着くと見事に咲き誇っていた。
    高ぶる気持ちを抑えながら三脚を据え、構図を決め列車の通過を待つ。
    安定した青空が広がる中、名古屋を朝一番に出発した「ひだ1号」を迎え撃った。
    (EOS 7D Mark II + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)


  • 「1097レ」・熱海~函南・EF66-27・丹那トンネル

    東海道本線 函南駅にて

    泊まり勤務後の帰宅途中、「貨物ちゃんねる」を眺めていると27号機が1097レに入る様子。
    GPVを見ると、夕方まで雲の影は無さそう。
    せっかく天気が良いので、レンズ一本だけ持ってお手軽に撮影することにした。

    やって来たのは函南駅のホーム東京方、昨年もここで27号機を撮影している。
    ホーム神戸方から寝台特急を狙うことで有名だったが、東京方からも丹那トンネルを抜けた列車を捉えることができる。
    前走りとなる211系で構図を確認、風が吹いているので陽炎もそこまで気にならないだろう。
    しばらくすると丹那トンネルの中から2灯のライトが近付いてきた。
    月曜日は荷が少ないことが多い1097レ、この日も6両の短編成で軽やかに通過していった。
    (EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)

  • 「のぞみ×踊り子」・小田原~熱海・石橋地区みかん山

    東海道新幹線 小田原~熱海にて

    実家から石橋ICまで約1時間、晴れているとドライブを兼ねてよく通っていた。
    この日も700系や185系を写そうと、特に予定も無く玉川橋梁へやって来た。

    広くなっているスペースに車を停め、みかんの実り具合を見ながらカメラ片手に右往左往する。
    何気なく撮っているうちに、上り「踊り子」の通過時間が迫ってきた。
    どうやって撮ろうか思案しているうちに時間切れ、鉄橋を渡るMT54のモーター音が聞こえてきた。
    自分の現在地からでは手前に新幹線の高架が写り込んでしまうが仕方ない、ひとまず後追いしようとカメラを構えた。
    「5号車、4号車…」ファインダー内で号車を数えているうちに、手前のトンネルから轟音が響いてきた。
    「もしかしたら一緒に収まるかも」、期待を込めて人差し指に力を込めた。
    東海道の両雄が一瞬の邂逅、偶然の一枚を収めることができた。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「14列車」・田野口駅・南海ズームカー

    大井川鐵道 田野口駅にて

    この日も非番で快晴、いつものように午後から大井川沿線へ出掛けた。
    定番の抜里付近で茶畑と共に撮影、11列車にズームカーが入っているのを確認した。
    東急・近鉄と撮影した夕方の14列車、迷わず田野口へ向かうことにした。
    田野口駅南側の道路沿い、以前撮影した二枚を参考に立ち位置を調整する。

    前回と比べて季節が進み、背景の緑がより深くなっていた。
    17時のチャイムが鳴り響き、段々と光線が鋭さを増してきた。
    やがて小さな汽笛が聞こえると、カーブの先からズームカーが姿を現した。
    千頭駅で折返しの際に洗車されたのだろうか、滴る水滴がなんともカッコいい。
    斜光線に照らされ陰影の生まれた表情、会心の一枚を得ることができた。
    (EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)

  • 「14列車」・田野口駅・東急

    大井川鐵道 田野口駅にて

    きっかけは後輩に見せてもらった一枚の写真だった。
    600㎜で切り撮った駅進入の様子は、鄙びたホームが写り込みローカルムード漂う素敵な一枚だった。
    昼間のカットであったが、日の長い時期の夕方なら違った雰囲気で狙えそうと機会を窺っていた。

    緊急事態宣言下で県内に留まっていた4月下旬、好天も重なり4日連続で大井川詣となっていた。
    SLが運休となり撮影者の影が見えない沿線で、1人のんびりと撮影することができた。
    夕方になっても西の空が晴れていたので、気になっていた田野口へ足を運んだ。
    手持ちのレンズで一番長いヨンゴーロク、APS-C機と組むことで換算640㎜の画角が得られる。
    少しのズレが命取りとなるので慎重に構図を決定、17時過ぎの14列車を待つ。
    2灯のライトを輝かせて、ステンレスの元東急車がやって来た。
    (EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)

  • 「14列車」・田野口駅・近鉄ビスタカー

    大井川鐵道 田野口駅にて

    この日は勤務明けで青空が広がっており、午後から大井川沿線へ出掛けた。
    抜里近辺で茶畑と絡めて普通列車を撮影、西の空に雲が無いことを確認して田野口へ向かった。
    駅南側の道路沿い、4日前に撮影した一枚を参考に立ち位置を吟味する。

    先程撮影した列車の折返しとなるので、今日の14列車は近鉄ビスタカーがやって来る。
    前回の様子では、所定停止位置の少し前で顔が影から抜けた。
    夕方の斜光に照らされ輝く一瞬を、高速連写で切り撮った。
    (EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)

  • 9月28日「734M」清見寺

    「734M」・清水~興津・清見寺
    「734M」・清水~興津・清見寺

    東海道本線 清水~興津にて

    この日は早朝から晴れ間が広がり、静岡7:00発のホームライナーを狙いに国1バイパスへ繰り出した。
    定番のS字カーブで1枚撮るも、見返すと時期が遅かったのか前面が弱い気がする。
    どうやら盛夏のうちに撮影するべきだったらしく、来夏への課題としてストックしておくことにした。
    「一枚撮ったらすぐ帰るよ」と伝えて家を出てきたが、消化不良なので興津付近で寄り道することにした。

    奈良時代に創建され、幼少期の徳川家康が教えを受けたと伝えられる清見寺。
    境内を東海道線が横切り、明治時代の鉄道黎明期から多くの写真が残されている。
    午前中は上り列車に対して綺麗に光が当たり、広角レンズで構えれば背後に名刹が写り込む。
    広がるうろこ雲に秋の気配を感じつつ、淘汰の足音が聞こえ始めた211系を切り撮った。
    鉄道唱歌にも歌われた当地を、数年後には315系が行き交っているのだろうか。
    (EOS 5D Mark IV + EF24-70mm f/2.8L II USM)

  • 「5087レ」・金谷~菊川・EF65-2083

    東海道本線 金谷~菊川にて

    10月に入り程良く光線も寝てきたところで、久し振りに朝のカナキクへ出掛けた。
    日の出直後は太陽周りに薄く雲が掛かっていたが、現地に着くと残暑を思わせる強い日差しが降り注いでいた。
    他に撮影者はおらず、いつものポジションに三脚を据える。
    カメラを取り出してセッティングしていると踏切が鳴動、カーブの先からEF65の姿が見えて一瞬思考が停止する。
    5087レの通過時間を勘違いしたと思ったが、どうやら3071レの代走だったらしい。
    過去の作例を参考にしつつ構図を調整、普通列車でシャッターの勘を取り戻す。
    8時少し前、定刻通りカーブの先から2灯のヘッドライトが近付いてきた。

    ところで、ここで見掛ける写真の多くはもう少し望遠を効かせている印象がある。
    個人的に画面真ん中で架線柱を目立たせたくないのだが、ここは好みの違いだろうか。
    自分の立ち位置が空いているのでとても助かっている。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「リバイバルひばり」・白石~越河・6月18日

    東北本線 白石~越河にて

    2016年にJR東日本・仙台支社が企画した485系引退に伴うラストランイベント。
    国鉄色を纏う485系最後の勇姿を収めるべく前日から福島入りした。
    前夜は同業他社へ就職した同期と福島駅で合流、翌朝に備え先にレンタカーだけピックアップした。
    福島は円盤餃子が有名らしく、同期おすすめの店にて初めて実食。
    宇都宮や浜松の餃子と違い、表面がパリッと焼けた揚餃子に近い印象だった。

    翌朝は期待通りの好天、ハンドルを握る手にも力が入る。
    有名撮影地の1つ、馬牛沼のお立ち台には早朝から多くのカメラマンが集結していた。
    手持ちのレンズで収まりが良さそうな立ち位置に三脚を据え、通過時刻まで待機する。
    いわゆる「激パ」と呼ばれる大集結、久し振りに味わう空気感だった。
    上段の俯瞰も含めると何人いたのだろうか、最終的には300人程集まったのではないだろうか。
    定刻より少し遅れて、森の向こう側からタイフォンが聞こえてきた。
    動画の録画ボタンが押され、周囲に静寂が訪れる。
    カーブの先から3灯のライトが見えると緊張は最高潮、嵐のようなシャッター音が響き渡る。
    遠のくMT54のモーター音、通過後拍手が巻き起こった。
    (EOS 7D Mark II + EF50mm F1.4 USM)