2023年

  • 「4009M」・市ノ瀬~久那土

    身延線 市ノ瀬~久那土にて

    5月2日は4007Mを久那土で撮影後、小井川のストレートへ向かった。
    16:45頃に通過する4012M、季節が進み前面はだいぶ光が弱くなっていた。
    南アルプスICから帰宅しようと高速に乗ると、夕刻の素晴らしい光線が広がる。
    日没までは少し猶予がありそう、もしかしたら先程の場所で一枚撮れるかもしれない。
    再度六郷ICで下道へ、日没間際の長松院踏切へやって来た。
    背景の山には影も広がり、鋭さを増す光線。
    印象的な一枚になるかもしれないと迎えた4009MはまさかのF7編成。
    甲府方の貫通扉に凹みのある同編成、アップ撮りだと目立つため画竜点睛を欠く一枚となってしまった。

    1週間後、午後の晴れ予報に賭けて再度4009Mを狙う。
    前回の構図・露出を参考にセッティング、西の空には雲ひとつ無く舞台は整った。
    夕日をギラつかせながら、今日はF9編成がカーブの先から姿を見せた。
    (EOS R6 Mark II + EF400mm F5.6L USM)

  • 「4007M」・市ノ瀬~久那土

    身延線 市ノ瀬~久那土にて

    GW合間の平日、非番でGPVを確認すると終日晴れ予報。
    湿度も低くカラッとした絶好の撮影日和、午後から出掛けることにした。

    中部横断道を六郷ICで降り、前回と同じように峡南高校の前に車を停める。
    鉄橋を渡る4010Mを見送り、レンズを付け替え踏切まで移動する。
    2週間で背景の緑がだいぶ色濃くなり、初夏の装いとなっていた。
    前回より広めの構図、左端の特発をギリギリでカットし調整する。
    カーブの先から姿を見せた373系、AIサーボで切り撮った。
    (EOS R6 Mark II + EF300mm F2.8L IS II USM)

  • 「SL撮影会&工場見学体験」・新金谷車両区

    新金谷車両区にて

    大井川鐵道の創立100周年に向けて始まった「C56形135号機 動態化プロジェクト」。
    クラウドファンディングによって動態化費用を補填する企画で、様々な金額のコースが設定された。
    何か支援できたらと、¥30,000の「思い出支援コース:SL撮影会&工場見学体験」を選択。
    催行に関して希望日聞き取りがあり、勤務予定を勘案しながら返信する。

    迎えた当日、雲が広がり稀に日差しが差し込む難しい天気。
    「今日は見学会なので気楽に…」、のんびりと車両を観察する。
    風が強く、C10-8のドレーン吐出は少し残念な形になってしまった。
    最後に順番が回ってきたEL撮影、ピット下や庫内から機関車を眺めることができた。
    普段とは違う新鮮な光景、せっかくなのでレール面からバリアングル撮影をしてみた。
    少し薄日が差したタイミングで、構図の水平に注意してシャッターを切る。
    前照灯やヘッドマークなどリクエストに応えていただき、気付けば終了時間となった。

    未だ笹間渡以遠の復旧目処は立たず、先行きの不透明な現状。
    この場に集った車両たちが、また千頭駅まで運転される日を心待ちにしている。
    (EOS R6 Mark II + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「EL撮影会」・新金谷車両区

    新金谷車両区にて

    縁あってお誘いいただいた撮影会、ヘルメット持参で夕方の新金谷駅に集合した。
    昨年9月の豪雨災害で本線が不通となって以来、久し振りのEL撮影となった。

    段々と周囲が暗くなる中、暖色の前照灯が存在感を増す。
    背景のSL広場に咲く桜も満開で、ライティングに精通したベテランによって照らされた。
    2種類の「さくら」ヘッドマークを掲げた老兵に、各々角度を変えながらシャッターを切っていた。
    (EOS R6 Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

  • 「4007M」・市ノ瀬~久那土

    身延線 市ノ瀬~久那土にて

    遅い起床の休日、カーテンを開けると前日の雨で空気の明瞭度が高い。
    GPVを見ると、夕方にかけて山梨側は晴れが続く予想。
    1月に目星を付けていた身延線の撮影地へ向かうことにした。

    新清水JCTから中部横断道へ、途中の富沢ICからしばらく無料区間が続く。
    無料区間の終点・六郷ICで下道へ、ここまで静岡市街から1時間強。
    「ふじかわ」より遥かに短い所要時間、樽峠トンネルなど山々を貫いた土木力の恩恵を受けた。
    昨年廃校になった峡南高校の前に車を停め、鉄橋を渡る4010Mを撮影。
    4007Mは下部温泉駅で行違いとなるため、手早くレンズを交換し150m程移動する。
    第4種踏切の脇から下り列車を狙うこの構図、背景の新緑がいい感じ。
    季節も進み、そろそろ陽炎も気になる季節を迎える。
    この日は少し風があり、クリアな視界のまま373系を捉えることができた。
    (EOS R6 Mark II + EF400mm F5.6L USM)

  • 「4004M」・井出駅

    身延線 井出駅にて

    昨年に続き桜の開花が早かった今シーズン、3月中に見頃を迎える場所が多かった。
    前日に下見した様子では井出・寄畑付近の桜はちょうど満開。
    GPVの晴れ予報を信じて、この日は朝から身延線へ向かった。

    最初にやって来たのは井出駅の甲府方、カーブの先に良さげな桜の木が並んでいる。
    駅東側が山に囲まれた地形のため、朝一の4002Mに日が当たるか微妙なタイミング。
    後方の木々に光が当たり始めたところでタイムアップ、無情にも踏切が鳴ってしまった。
    写真は10時前に通過した4004M、撮影後は隣の寄畑駅へ移動した。
    (EOS R6 Mark II + EF300mm F2.8L IS II USM)

  • 「202列車」・閑蔵駅

    井川線 閑蔵駅にて

    奥大井へ向かう後輩の車に便乗し、この日も井川線へ。
    前日も訪れたが曇天、今日は晴れ間が期待できそう。
    ダイヤ改正で接阻峡温泉以遠の列車が2往復となった井川線、時刻表とにらめっこ。
    402列車は沢間駅で手堅く一枚押さえ、閑蔵駅へ向かった。

    42号トンネルの左上、今年も綺麗に桜が咲いていた。
    斜面から中望遠で狙うか、線路脇から広角で狙うか、青空が綺麗だったので広角を選択。
    以前の作例を見ながら構図を整えると、遠くから独特の接近音が聞こえてきた。
    (EOS R6 Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

  • 「HC85系試運転」・打保駅

    高山本線 打保駅にて

    陸橋上での撮影を終え、黒姫駅へ歩いて戻る。
    先週は列車待ちの間に駅そばを食すことができたが、今日は残念ながら開店前。
    下り列車で1つ進み、妙高高原で「妙高はねうまライン」に乗り換える。
    関山・二本木と懐かしい駅名を通り過ぎ、上越妙高から北陸新幹線に乗車する。
    東海道沿線民にとって、日本海側を走るW7系はとても新鮮。
    デンカ青海工場など趣味的に気になる車窓を眺めながら、あっという間に富山着。
    1週間振りの富山駅、今日は駅近くのオリックスレンタカーへ立ち寄った。

    狙いは夕方の1031D、それまでしばらく時間がある。
    手元の時刻表を確認すると、打保駅で新旧ひだが離合する様子。
    スノーシェッドを備えた山間の無人駅、以前から気になっていたので足を延ばすことにした。

    国道41号線から途中360号線を経由して、1時間程のドライブ。
    駅前に車を停め周囲を見渡すと、猪谷方にスノーシェッドが佇んでいた。
    転轍機には融雪装置を備えており、豪雪地帯なのだと改めて実感。
    1034Dと1027Dの行違いを撮影しようと準備すると2人の同業者が。
    挨拶して談笑すると、共通の知人がいることが分かり盛り上がる。
    撮影後撤収するべく片付けていると、列車接近のアナウンスが入った。
    何が来るのか、3人で確認するとHC85系が下っていった。
    「試運転なら境界駅まで行かずに、隣の杉原で折り返すのでは?」
    せっかくなので3人で待ってみることに、40分程で運良く折り返してきてくれた。
    ダイヤ改正以降はグリーン車の入線が無くなるため、貴重な姿を捉えることができた。
    (EOS R6 Mark II + EF50mm F1.4 USM)

  • 3月7日「322M」黒姫山

    「322M」・黒姫~古間・黒姫山・湘南色
    「322M」・黒姫~古間・黒姫山・湘南色

    北しなの線 黒姫~古間にて

    3/6の夜、夕飯を食べながら何気なくGPVを見ていた。
    翌日はオープン戦のチケットを買っており、野球観戦に行くはずだった。
    ふと長野付近を見ると翌朝は黒く抜けている。
    富山側も午後まで同様で、先週と同じ行程で晴れるかもしれない。
    しなの鉄道の運用を確認すると、朝の妙高高原往復に湘南色が入る様子。
    乗換案内を素早くチェック、30分後の列車に乗れば今日のうちに長野駅まで行けるらしい。
    妻から「たまには弾丸で行ってきたら?」と有り難い一言。
    思い立ってから10分後、気付けばカメラバックに機材を詰め込んで駅へ向かっていた。

    貯まっていたJREポイントを利用して予約、東京駅から最終の「あさま」に乗車した。
    車中で長野駅前の宿を確保、こちらも宿泊サイトのポイントを活用。
    日付が変わる頃にチェックイン、早朝に備えてすぐに就寝した。

    明け方の長野駅、5番線ホームには湘南色のS3編成が佇んでいた。
    せっかくなのでMc車に乗車、黒姫駅までボックスシートの旅を堪能する。
    1週間前にも訪れた道を辿り、20分程で線路を跨ぐ陸橋に到着。
    先程乗車した湘南色が30分程で折り返してくる。
    足元の雪はだいぶ溶けており、先週よりも高い気温に季節の移ろいを感じた。
    前回よりも通過時間が早いため、足元の雪で高さを稼ぎ正面がちの縦構図を選択。
    うっすらと朝靄が漂い、春の訪れを感じさせる一枚となった。
    (EOS R6 Mark II + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「326M」・黒姫~古間・黒姫山・初代長野色

    北しなの線 黒姫~古間にて

    何気なくTwitterを見ていると、立山連峰がとても綺麗に見えている様子。
    GPVをチェックすると、明日も甲信越~北陸地方は黒く抜けている。
    高山線に通う後輩へ連絡したところ、明日は夕方の立山バックへ出撃するとのこと。
    自分も同行する旨を伝え、脳内で旅程を組み始める。
    しなの鉄道のHPを見ると、初代長野色が良さげな運用に就く予定。
    翌日の行程が決まり、えきねっとで座席を予約することにした。

    延伸してから初の北陸新幹線、「かがやき」は大宮を出ると長野まで停まらない。
    あっという間に長野着、北しなの線に乗り換えて黒姫を目指す。
    前回乗車した時は「妙高」が走っていたので15年程前だろうか、気付けばJR線ではなくなっていた。
    三才・豊野と聞き覚えのある駅を過ぎ、車窓から冠雪した美しい山々が見えてきた。
    40分程で黒姫駅に到着、昔の記憶を頼りに歩き出す。
    凍結した日陰で転倒しそうになるも無事に目的地へ、陸橋からは素晴らしい景色が広がっていた。
    積雪で一段高くなったガードレール脇に三脚を据え、カメラをセットする。
    見渡す限り雲ひとつ無い青空の下、列車を待つ時間は至福のひとときだった。
    (EOS R6 Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)