2022年

  • 「12列車」・下泉~塩郷・横郷・南海ズームカー

    大井川鐵道 下泉~塩郷にて

    朝の6時過ぎ、金谷駅の大鉄ホームには丸普マークを掲げたズームカーが佇んでいた。
    この時間に発車待ちということは、夕方15時台の12列車に流れる運用である。
    綺麗な朝焼けで始まったこの日、早朝にして夕方の予定が決まった。

    静岡駅近くの床屋で散髪を済ませ、一旦帰宅後シャワーを浴びて身体をリセット。
    凍結の恐れがある362号を避け、向谷IC経由で大井川沿線へ出掛けた。
    予報以上に雲量の多い西の空に不安を感じつつも、通過の30分前に現着。
    初めて訪れた民家脇からの構図、軒先で洗濯物を取り込んでいたおばちゃんに挨拶を済ませる。
    おばちゃん曰く「今日は何か来るの?線路に近付き過ぎて止まったことあるから気を付けてね!」とのこと、電柱の外側に三脚をセットする。
    7D2にはサンニッパ・5D4にはヨンゴーロクを装着、初見なので天地の比率が難しい。
    15時過ぎ、雲隠れしていた太陽が復活し遠くにタイフォンの音が響く。
    段々と近付く列車の音、カーブの先から半面光に照らされた湘南顔が姿を見せた。

    この日も神座の路上販売みかんを仕入れて帰宅、今年はみかんの当たり年・安定の美味しさだった。
    (EOS 5D Mark IV + EF400mm F5.6L USM)

  • 「4003M」・西富士宮~沼久保・富士山バック

    身延線 西富士宮~沼久保にて

    いちご狩りに向かう道中、富士山が綺麗に見えていたのでこの日も訪問。
    前回は88㎜で写した5D4のカット、今回は85㎜で少しだけ広く写してみた。
    立ち位置や目線の高さによって印象が変わるお立ち台、次回はまた別の構図で撮ってみたい。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「踊り子16号」・三島~函南・竹倉俯瞰

    東海道本線 三島~函南にて

    伊豆長岡へいちご狩りに向かう途中、天気が良かったので沼久保と中里を経由した。
    沼久保のお立ち台は今年既に4回目だが、中里の定番スポットは1年振りの訪問となった。
    富士山が綺麗に見える日曜日、3983Aの運転日とも重なり多くの撮影者で賑わっていた。
    カメラマンだけでなく、家族連れの姿が目立つドクターイエローらしい光景だった。

    今年はみかんの当たり年と言われているが、いちごも粒揃いが良く美味しかった。
    いちごをたらふく食した後、いちごプラザで大福を購入。
    狩野川の珍味・モクズガニが水槽で出番を待っているのがちょっとシュールであった。

    帰り道、富士山が綺麗に見えていたので竹倉俯瞰に向かった。
    現地には先客が1名、後方にお邪魔し三脚を据える。
    途中湧いた雲も風に流され、冠雪した富士山がよりドラマチックに映える。
    16時過ぎ、夕日に車体を輝かせて「踊り子16号」は東京へ向けて走り去っていった。

    撮影後、以前から気になっていた竹倉温泉に立ち寄った。
    竹倉踏切の近くにある「みなくち荘」、現在では竹倉温泉で唯一営業している施設らしい。
    鉄分が多く含まれた赤茶色の温泉、内湯のみの小さな空間ではあるがとても温まる。
    毎月第4火曜日が定休日・入浴料は600円、また近くに来た際は訪問したいと思う。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「4003M」・西富士宮~沼久保・富士山バック

    身延線 西富士宮〜沼久保にて

    久し振りの好条件、せっかくなのでもう1つ三脚を据えて構えてみた。
    5D4よりも線路から離れた位置に設置、レリーズを左右の手に持って撮影する。

    「パンケーキ」と呼ばれるEF40mm F2.8 STM、可愛らしい見た目のレンズである。
    安価で小型軽量ながら綺麗に写り、カメラバックの隙間に忍び込ませている。
    7D2に装着すると64㎜相当の画角となり、宝永火口を入れて広めの構図を組んでみた。
    (EOS 7D Mark II + EF40mm F2.8 STM)

  • 「4003M」・西富士宮~沼久保・富士山バック

    身延線 西富士宮~沼久保にて

    年明け後3回目の訪問となった沼久保のお立ち台、この日は穏やかな山容が広がっていた。
    冬場の静岡は高確率で晴れ間が広がるものの、富士山に関しては難易度が地味に高い。
    朝起きてスッキリ見えていても、途中から雲が湧いたり強風で雪が舞ったりしてしまう。
    10時半頃に通過する4003Mの場合、現地に着いてから富士山の機嫌が悪くなることが多々ある。

    前回は盛況だったお立ち台も、この日は誰もおらず自由にアングルを決めることができた。
    富士山の周辺に雲は見えず、久し振りの好条件にカメラ2台体制で臨む。
    線路に寄るか離れるか・宝永火口を入れるか入れないか、好みが分かれる場所でもある。
    5D4では右下の民家をなるべく入れずに、列車主体の構図を選択。
    後追いとなる4004Mで構図を確認し、レリーズを2個セット。
    踏切の音がかすかに聞こえ、東漸寺の麓をゆく373系が近付いてきた。
    (EOS 5D Mark IV + EF70-200mm f/2.8L IS II USM)

  • 「4006M」・興津~清水・清見寺

    東海道本線 興津~清水にて

    元日からの3連勤を終え、4日は新年初めての休日だった。
    3列車の青部入線を撮ろうと思うも、SCVの予報では大井川沿線は怪しい予感。
    静岡市以東は晴れ間が望めそうだったので、4003Mの時間に合わせて2日振りの沼久保へ出掛けた。
    いつもの公民館脇には車が5台停まっており、昨年お会いした常連さんも既に構えていた。
    通過時には10人程が集まり、「ふじかわ」も注目を集める被写体となったらしい。
    この日も10時頃から富士山の雪が荒れ始め、次回またチャレンジすることにした。

    4003Mの撮影後は大代峠経由で興津川へ移動、433Mを狙うも引っ張り過ぎてしまい微妙な出来に。
    興津川で6両編成を撮ると最後尾が架線柱に被ったりするため、上手く収める最適な立ち位置が難しい。

    そのまま2日前と同じく清見寺へ移動、前回失敗した構図で4006Mを狙う。
    撮影前に境内の賽銭箱へ500円玉を投入、五百羅漢を眺めてからカメラを構えた。
    R400のカーブなので80km/h以下で通過するものの、超広角の画角では難易度が高い。
    普通列車でタイミングを調整しいざ本番、3回目のチャレンジでやっと狙いの位置で切ることができた。
    (EOS 5D Mark IV + EF17-40mm F4L USM)

  • 「1449M」・興津~清水・清見寺

    東海道本線 興津~清水にて

    元日から仕事初めで泊まり勤務、翌日明けの空は綺麗な青空が広がっていた。
    晴天下では撮影しないと具合が悪くなりそうだったので、近場に車を走らせた。
    このところ頻繁に立ち寄る清見寺、広角レンズを用いて名刹と絡めるのがマイブーム。
    興津駅で折返す列車が多いので、1つ隣の区間に比べて撮影効率が良い。

    2022年の撮り初めということで力が入ったのか、本命の4006Mは構図がズレる初歩ミス。
    その後、沼久保へ移動するも富士山に雲が湧いて残念な結果に。
    消化不良で新年ファーストカットを終えたこの日、52号沿いで仕入れた青島みかんは美味しかった。
    名古屋地区では淘汰の足音が聞こえ始めた211系、静岡地区ではあと何年見られるのだろうか。
    (EOS 5D Mark IV + EF17-40mm F4L USM)