2024年

  • 「はこね50号」・渋沢~秦野

    小田急線 渋沢~秦野にて

    秦野で迎えた朝、カーテンを開けると雨上がりの青空が広がっていた。
    空気中の塵も洗い流されただろうか、ヌケの良い好天に胸が高鳴る。
    せっかく近くにいるので富士山バックのポイントへ、LSE以来6年振りの訪問となった。
    特に現地の様子に変わりなく一安心、姿勢を低くして架線柱と重ならない位置を探す。

    コロナ禍で減便されたのか、時刻表を見るとロマンスカーの本数が少ない。
    写真は10時過ぎのGSEを写したもの、前面展望を残す特急として末永く活躍してほしい。
    (EOS R6 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM)

  • 「4010M」・身延~甲斐大島

    身延線 身延~甲斐大島にて

    無事に1枚収めた時雨沢踏切、今度は線路寄りで広角構図も試してみたい。
    犬の散歩をするおじさんから「今日も来たのかい?」と、翌日も沿線へ。
    丸みを帯びた先頭車なら広角レンズの歪みもあり、電子シャッターで勝負できそう。
    後追いの4007Mを参考に構図を決め、あとはシャッターを押すだけの状態。
    カーブの先から姿を見せた373系にレリーズオン、お手軽に狙いのコマを持ち帰ることができた。

    帰りは久し振りの「なんぶの湯」へ、露天風呂からは綺麗な月を望むことができた。
    食堂で夕飯を済ませ、心身共に満足して帰宅した。
    (EOS R6 Mark II + EF24-70mm f/2.8L II USM)

  • 「840A」・岡山~相生・大津トンネル

    山陽新幹線 岡山~相生にて

    「大津トンネルで500系を撮りたい」、RF100-500導入後に機会を窺っていた。
    晴天予報の日はことごとく勤務日と重なり、出撃できずに1月を終えた。
    実現しないまま2月を迎え、今シーズンは厳しいかと思われた。
    ちょうど500系の順次引退も発表され、これから撮影者も増えると予想された。

    非番で帰宅した2月16日、翌日は品川で撮影会が控えていた。
    念願の夜間撮影会、夕方集合なので日中は自由に行動できる。
    SCWを確認すると、翌日の赤穂地域は雲が抜けていた。
    一旦仮眠後に機材を準備、新幹線~新快速を乗り継いで播州赤穂駅に着いたのは23:59だった。
    駅直結の東横インで就寝、数時間後に起床し出発した。
    夜明け前から1時間強のウォーキング、周囲が明るくなった頃に現着した。

    500系の引退発表と土曜日が重なった影響か、立ち位置には既に5名程+場所取りのテープが貼られていた。
    先着・後着の方々とアングルの調整を行い、なんとか立ち位置を確保することができた。
    密林の如く形成された三脚、超望遠では僅かなズレも命取りとなるので慎重に構図を決める。
    周囲のアドバイスによると、2両目に大型のパンタカバーが入るので上部の余白が必要らしい。
    日が昇るにつれ手前の影も掛からなくなり、あとは人為的なミスさえしなければ大丈夫。
    戦闘機を思わせる運転台にAFフレームが追尾したことを確認、秒間40コマで切り撮った。

    1時間後のハローキティ新幹線まで撮影、帰り道は一緒に構えていた方に駅まで送って頂いた。
    会話の途中で同じ会社に勤務していると分かり、まさかの展開に話が盛り上がった。
    予定より早い列車に乗ることができ、新大阪駅近くの「ひなたの湯」で汗を流した。
    新大阪13:57発「のぞみ388号」で品川へ、青い名機の元へ向かった。
    (EOS R6 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM)

  • 「4010M」・身延~甲斐大島

    身延線 身延~甲斐大島にて

    高頻度で甲斐大島のストレートに通った年末年始、冬の斜光線を浴びる姿に魅了された。
    1/14の撮影後、「トンネル甲府方にある踏切も良さげ」とのことで下見した時雨沢踏切。
    小さな踏切で立ち位置は狭いが、寄っても離れても構図が組めそうな好ましいロケーションだった。

    なるべく光線の低い時期に仕留めるべく、2日後に早速三脚を据えた。
    後輩の作例を参考にしつつ右往左往、どうやら引きの構図は70㎜前後らしい。
    RF100‐500導入のためEF70-200のⅡ型は下取りに出してしまった。
    久し振りに実戦復帰の初代EF70-200、1990年代の設計である。
    逆光ではフレアが強く出るものの、順光下での描写は今でも安心感がある。
    IS非搭載のシンプルな構造、どこか懐かしさの感じる色合いで4010Mを迎え撃った。
    (EOS R6 Mark II + EF70-200mm F2.8L USM)

  • 「4010M」・身延~甲斐大島

    身延線 身延~甲斐大島にて

    この日も非番で昼頃帰宅、青空が広がり富士山も綺麗に見えていた。
    後輩の車に便乗させてもらい、4008Mを狙いに富士川へ。
    富士山のバランスと影の処理が難しい軽金踏切、僅かに影が掛かり再訪を誓った。

    懲りずに北上し甲斐大島へ、4010Mの通過前に現着することができた。
    今回はより望遠を効かせた構図を選択、夕日を浴びる373系を写し撮った。
    (EOS R6 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM)

  • 「4010M」・身延~甲斐大島

    身延線 身延~甲斐大島にて

    前回はRF100-500で切り撮った構図、違う画角でも試したくなった。
    再戦は早い方が良いと非番で向かった12/28、現地では既に身延線マスターがカメラを構えられていた。
    到着時は素晴らしい光線だったものの、通過時は西の空に湧く雲にやられ敗退。
    一同苦笑い、リベンジマッチは次回に持ち越された。

    12/30、この日も非番で青空が見えたため後輩と共に中部横断道を北上。
    現地に着くと西の空にまたもや雲が、この日は沿線をロケハンして終了した。

    年が明けて1/8、帰宅後スーツ姿のままカメラバックに機材を詰めた。
    持船城跡で3983Aを仕留めた後、三度中部横断道を北上した。
    この日は見渡す限り雲は無し、満を持して三脚を据えた。
    前回よりも少し広めのサンニッパ、トンネルを抜けた姿をAIサーボで切り撮った。
    (EOS R6 Mark II + EF300mm F2.8L IS II USM)

  • 「南アルプス1号」・福用~大和田

    大井川鐵道 福用~大和田にて

    晴天に恵まれた元日は仕事、撮影には行けず職場から青空を眺めて終わった。
    休日となった3日、日章旗を掲出するSLを目当てに大井川へ向かった。
    普段なら渋滞で詰まる藤枝バイパスも交通量が少なく、スムーズに現地入りすることができた。
    1日の運転ではナンバープレートが落下したらしく、不思議な姿のC10‐8がネットを賑わせていた。
    前日はヘッドマーク無し・日章旗のみだった様子で、是非その姿を収めたい。

    立ち位置には先客が数名、横に並んで三脚を据えさせてもらう。
    気温が低く白煙が期待できるだろうか、構図を整え通過を待った。
    やって来た姿を見て一瞬固まる、可愛らしい干支のヘッドマークが近付いてきた。

    日経平均株価は過去最高値を更新し、バブルを感じる株式市場。
    「辰巳天井」というアノマリーがあるが、写真でも今年は過去一の傑作を生み出していきたい。
    (EOS R6 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM)