東海道本線 清水~興津にて
この日は早朝から晴れ間が広がり、静岡7:00発のホームライナーを狙いに国1バイパスへ繰り出した。
定番のS字カーブで1枚撮るも、見返すと時期が遅かったのか前面が弱い気がする。
どうやら盛夏のうちに撮影するべきだったらしく、来夏への課題としてストックしておくことにした。
「一枚撮ったらすぐ帰るよ」と伝えて家を出てきたが、消化不良なので興津付近で寄り道することにした。
奈良時代に創建され、幼少期の徳川家康が教えを受けたと伝えられる清見寺。
境内を東海道線が横切り、明治時代の鉄道黎明期から多くの写真が残されている。
午前中は上り列車に対して綺麗に光が当たり、広角レンズで構えれば背後に名刹が写り込む。
広がるうろこ雲に秋の気配を感じつつ、淘汰の足音が聞こえ始めた211系を切り撮った。
鉄道唱歌にも歌われた当地を、数年後には315系が行き交っているのだろうか。
(EOS 5D Mark IV + EF24-70mm f/2.8L II USM)