大井川鐵道 田野口駅にて
きっかけは後輩に見せてもらった一枚の写真だった。
600㎜で切り撮った駅進入の様子は、鄙びたホームが写り込みローカルムード漂う素敵な一枚だった。
昼間のカットであったが、日の長い時期の夕方なら違った雰囲気で狙えそうと機会を窺っていた。
緊急事態宣言下で県内に留まっていた4月下旬、好天も重なり4日連続で大井川詣となっていた。
SLが運休となり撮影者の影が見えない沿線で、1人のんびりと撮影することができた。
夕方になっても西の空が晴れていたので、気になっていた田野口へ足を運んだ。
手持ちのレンズで一番長いヨンゴーロク、APS-C機と組むことで換算640㎜の画角が得られる。
少しのズレが命取りとなるので慎重に構図を決定、17時過ぎの14列車を待つ。
2灯のライトを輝かせて、ステンレスの元東急車がやって来た。
(EOS 7D Mark II + EF400mm F5.6L USM)